「さぁ、運動をはじめよう!」と思っても、実際には、時間がなかったり、続けられなかったりという悩みはいつも発生します。その対策は、どうすればいいのかをここでは解説していきます。
運動の実施と継続、これは永遠のテーマかもしれません。しかし、自分の考え方や行動を変えることで克服できるかもしれません。
そもそも運動とは?
運動とは
運動とは、身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、継続性のある活動と定義されています。
例えば、ジムやフィットネスクラブで行うトレーニングやエアロビクスなど、テニス・サッカー・バスケなどのスポーツ、余暇時間の散歩や活発な趣味などを指します。
日本人に大切なのは「身体活動量の増加」
「運動しよう!」と思う事は大切ですが、スポーツの実施やヨガ教室に通うということだけを考えているのでは、時間に制約が出てしまうのは致し方ありません。
運動指導者が考える運動不足は、正確には「身体活動の不足」です。
つまり、何か特定のスポーツを推奨して、実施する事を求めているのではなく、身体を動かす全ての活動“身体活動”と捉えて、増加させることが求められています。
忙しい方は身体活動量の増加が大切
運動、特にスポーツを実施するというのは忙しい方(時間的に制約のある方)にとってはハードルが高いのが実情です。そういう方こそ、身体活動に目を向けて、動く量を増やしていきましょう。そして、その評価を助けるのが歩数計(活動量計)です。
運動をするといわれて時間がないとあきらめるのではなく、今の忙しさの中できることを見つけていきましょう。例えば、通勤時や昼休みに少し歩いたり、1つ遠いコンビニにいったり、といったような身体活動量の増加が実施できないか考え直してみましょう。
時間がない方の運動実施方法
運動の優先順位は?
あなたの運動の優先順位はどのくらいですか?どんなことでも、実施の重要度が高いことからこなしていくべきです。
「夜に実施すればいいや・・・」と思っていてできていない方、ぜひ朝に回しましょう!明日の朝から、通勤前に10分歩くことから始めるというのは大切です。電車1本前に乗って、早く着いた分だけ、会社の周りを散歩してから就業してみましょう。何か新しい発見があるかもしれませんよ。
スポーツの実施だけを考えない
厳しい言い方をすれば、忙しいということで、できない実施理由を作ってしまっていることはないでしょうか?
例えば、TVのCM中、運動できませんか?階段を利用せず、混んでいるエスカレーターに並んでいませんか?会って話すのをためらって、内線電話やメールで済ませていませんか?
このように、まだまだできる運動(身体活動)は残されているように思います。
自分の時間の少ない現代人にとって、スポーツなどの実施時間にはやはり限度がありますが、難しい場合でも、日常生活で動く量の増加を試みていくことが大切です。
運動を第一に!
運動は、心や頭をすっきりさせることは、誰もが一度は体感したことがあると思います。
お仕事や様々な活動でお忙しい皆さんは、さらに生活の質を高めていくためにも朝実施するのが良いでしょう。仕事が終わらないといった不安はあるかもしれませんが、限られた時間しかなく、集中したことによって、成果がいつも以上になった経験はありませんか?デスクに座って悩みこむより、少し離れてリフレッシュしたほうが、いい成果に繋がることもあります。
運動で急がば回れを体感していきましょう。
続かない方の運動実施方法
習慣化には最初の3週間!?
これまでの生活習慣を変えて、新しい生活習慣にする際、身体は慣れない活動をしているので、疲れや違和感を感じるかもしれません。
これらの違和感は開始後約3週間続くと、様々な本で言われています。逆に言えば、3週間続けば、習慣化してしまうということです。頑張れるかどうか、本当に微妙な日数ですね。
そのため、ご自身がいいと思う生活習慣を始めたら、まずは1週間必ずやりましょう。2週目は、継続を頑張りましょう。そして、最後の週で、継続できるかどうかを確認する。こんな心持ちで取り組むといいかもしれません。
なお、3週間も続けられないことは、習慣になりにくい可能性もあり、その実施方法や内容を考え直す必要があるでしょう。
記録は継続に最も大切な行動技法
実施した記録を付けることは、心理学的にも立証された立派な行動変容技法です。歩数や体重など、毎日カレンダーなどに記録をとるという行動は継続のための原動力になります。実施した日だけ記録するのではなく、“実施しなかった日”もきちんと記録を取りましょう。
毎日、記録を付けるということは、運動を頑張るよりは簡単なはずです。どうしても運動の継続が難しい方は、毎日の歩数や体重の記録から始めていきましょう!
誰かに宣言する
ご自身の強い意志ほど、信頼できないものはないかもしれません。そんな時、誰かに宣言してあることは、非常に大きな心の支えになります。もちろんその約束を破っていないか、厳しくも暖かく見守ってくれる人がいることも大切です。
毎日会う人だけでなく、会社の同僚やSNSなどでご自身の覚悟を表明して、始めていくことは継続に繋がっていくはずです。
まとめ
健康の3要素は運動・栄養・休養といわれます。これから一生、食事をとらないことや眠らないことはありませんが、運動しないことはあるかもしれません。
運動は自らのちょっとした強い意志で実施しなければならないという特徴があります。「わかっているけど、できない」という難しい側面と向き合いながら、ポジティブな気持ちで取り組んでいきましょう。
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