「栄養問題は日本に関係ない」そんなことを思っていませんか?食料が潤沢にある日本でも栄養問題は顕在化しており、全国の子どもの7人に1人が低栄養問題に直面しています。自分の子供が栄養問題に直面しないためにどのような対策を取るべきか、解説していきます!

子供の栄養対策は「最初の1000日」が最も有効で、一生を左右すると言われています!
幼児の栄養問題は2つに分かれる
幼児の栄養問題は「低栄養」と「過栄養」の2つに分かれます。それぞれの言葉の意味と及ぼす影響について、以下で説明していきます。
低栄養
低栄養とは、体に必要なタンパク質やエネルギーが不足している状態です。例えばタンパク質が不足している場合は、免疫力や筋肉量の低下を引き起こします。
また、低栄養はそれぞれ不足している栄養素によって「消耗症」「発育阻害」「低体重」「微量栄養素欠乏」といった状態になってしまいます。
過栄養
過栄養とは栄養を摂取しすぎた状態です。生活習慣病や若年死亡に繋がると言われています。
また、生活習慣病は長期にわたる場合が多く、治療による生産性の低下や医療費や社会保障費の増加など個人・社会どちらにも悪影響を及ばしかねないのです。
幼児の栄養対策は日本も他人事ではない
「栄養対策は途上国のやること」そう思ってはいませんか?
実際日本にも栄養不足の幼児はいます。その実態を以下で述べていきます。
日本の実態
内閣府男女共同参画局によると、平成27年時点で日本人の子供は7人に1人、およそ13.9%が相対的な貧困に苦しんでいます。さらに、1人親の世帯は50.8%、およそ2人に1人が貧困に苦しんでいます。
この数字は決して他人事にできない数字です。40人程度のクラスなら、およそ6人が貧困に苦しんでいる計算になります。このように日本においても、貧困による栄養問題は顕在化しているのです。
具体的な幼児の低栄養対策について
栄養対策は後回しにすると大変なことが起こります。どのようなことが起こるのか、どんな対策をすべきか具体的に解説していきます。
栄養対策は「人生最初の1000日まで」
イギリスの医学史「ランセット」によると、幼児の低栄養対策は最初の1000日が最も有効と言われています。この1000日間で低栄養な生活を送ってしまうと、発育不良や認知機能の低下につながってしまいます。また、栄養状態が改善されたとしても身体の成長が追いつかず、将来的には生活習慣病を引き起こしてしまいます。
子どもの栄養対策において「最初の1000日」は、今後の将来を決める最も大事な期間と言えるのです。
食事は量やカロリーではなく質が重要
とはいえ、食べれるものをなんでも食べさせればいいという訳ではありません。栄養が偏ってしまうと過栄養につながってしまい、生活習慣病リスクが高まります。
食事を選ぶ経済力がある場合は、バランスよく食べさせてあげることが今後の成長に大き区つながってくるのです。
日本の栄養対策は「こども宅食」なども活用していく
一方で経済的な問題で食事を選ぶことが困難な家庭もあると思います。そんな方に知っていただきたいのは「こども宅食」というサービスです。大手企業が多数協賛し、展開しているサービスです。
こども宅食は生活が厳しい子どもの家庭に定期的に食が宅配されます。自治体や役所に相談することなくLINEなどのSNSやオンラインからの申請で宅配が可能になります。
経済的に困難な家庭にも最適な「最初の1000日」を過ごしていけるような環境が整っているのです。
まとめ
子どもにとって最初の1000日は、後の人生に大きく関わる重要な期間です。しかし、それは自分自身でなんとかすることはできず、親の力にかかっています。大事な子供の人生のため、適切な栄養対策をとってこれからの人生を力強く歩んでもらいましょう。
【参考文献】
- 令和元年度 体力運動能力調査(スポーツ庁)
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