良い体力測定の条件とは⁉意識すべき8つのポイント

目次

妥当性

測定種目が測ろうとしている体力要素を正しく評価できているかということになります。

握力の測定は、その他の筋力との関連性があるため、筋力測定として用いられています。また、体脂肪率の測定は、直接的に体脂肪を計測しているのではなく、インピーダンス(電気の抵抗値)を測定し、それが体脂肪量と相関があることから、体脂肪量を算出しています。

信頼性(再現性)

測定は若干の誤差が出ますが、同じタイミングに実施して、同じような結果が出ることが求められます。体重や血液検査はほぼ100%同じ結果を得られますが、体力はなかなかそうもいきません。

測定方法をしっかりと理解して、適切な方法で実施させることが求められます。また、複数回実施することで披露する項目は1回目で正しく実施させましょう。

客観性

測定結果を数量化・定量化して、表現できることが求められます。また、時にはできたもしくはできないという択一形式になる場合もありますが、しっかりと客観的に誰もが理解できる判断を用意しなくてはいけません。

簡便性

必ずというわけではありませんが、身近な環境で条件下で実施できることが望ましいと言えます。もちろん、高精度な測定器での測定も意味がないわけではありませんが、身近になければ変化を測ることは難しくなります。また、測定者が複数名いないといけないものは実施が大変になる場合があるでしょう。

その人の生活環境下において、身近な状況でできるような項目が望ましいと言えます。

経済性(実用性)

時間的・経済的な負担が少なく、短時間に多くの人を効率良く測定できる項目が望ましいと言えます。完全個別指導の場合には、それも適用されないかもしれませんが、チームや組織単位で実施するケースが多い場合には、一人に割ける時間は多くない可能性が高いです。

効率性も考えられた測定種目が求められます。

安全性

順番としては大前提になりうる安全な測定でなくてはいけません。失敗すると怪我をする可能性がある種目などは当然選ぶべきではありません。運動をしているので、怪我のリスクは0にすることは不可能ですが、対象者の年齢や実施する目的を総合的に考慮して、実施しましょう。

興味性

苦しい経験になることは、2回目への意欲や運動の習慣化、体力の向上などの同期となりません。前向きな気持ちで、自分の身体に興味を持つ意識を芽生えさせるような項目を選びましょう。

正規性

測定値の結果が正規分布を取る測定項目が理想的です。すなわち、身長や体重は正規分布を描いていますが、その他の項目はそのようになっていない場合があります。測定する項目の特性をしっかりと理解しましょう。

最後に

これらを考慮すると、握力測定はよくできていると思いませんか?どんな環境・状況の人でも測定が実施可能でありながら、測定器も30,000円あれば購入可能で、心理的・身体的な負担もかなり少ないと言えます。しかし、スポーツ選手などは、これだけでは足りないことは言うまでもありません。

それぞれの状況に合わせた体力測定を合わせて、継続的に計測していくことが最も理想的であると言えます。

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この記事を書いた人

位高 駿夫のアバター 位高 駿夫 株ハイクラス・CEO

”健康”と”勝利”に役立つスポーツ健康科学情報を配信します【経歴】株ハイクラスCEO/博士(スポーツ健康科学)/健康運動指導士/第一種衛生管理者/ホームヘルパー2級

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