代表的な体力測定の1つの「反復横跳び」にはいったいどんな意味があるかご存じですか?ここでは、反復横跳びを余すことなく解説していき、皆様に正しい知識を知り、今後の活用に役立ててほしいと思います。
反復横跳びは体力テストで知った方も多いでしょう。コツやルールを確認し練習をすることで記録が変わってきます。自分の反復横跳びを見直し、健康や体力向上の指標にしていきしょう。
結論
◆反復横跳びは、下半身の筋力や瞬発力、持久力の指標となるため、大切!
◆ルールをきちんと把握しコツをつかみ正しい測定方法で自分の筋力を客観的に評価しましょう。
反復横跳びとはなにか!?
測定の意義・意味
反復横跳は、全身を使った側方への反復運動の素早さにより、敏捷性を測定する項目です。敏捷性 とは、全身または四肢など、身体の一部分を素早く 動かすことによって、身体の位置移動や運動方向の 変換を行うための能力であり、運動制御に関与するものです。
反復横跳びに関わる筋肉・力
反復横跳びの動作では、地面に両足をつけた状態から左右にサイドステップを踏む際に、『大腿四頭筋』『ハムストリング』が関与すると考えられます。
また、反復横跳びでは、瞬発力と動的筋力、持久力が発揮されます。
測定方法
文部科学省の新体力テストの実施要項に基づいて実施するのが一般的です。
準備
- 床の上に、図のように中央ラインをひく。
- その両側 100cmのところに2本の平行ラインをひく。
測定
- 中央ラインをまたいで立ち、「始め」の合図で始める。
- 右のラインを越すか、踏むまでサイドステップする(ジャンプしてはいけない)。
- 次に中央ラインにもどり、さらに左側のラインを越すかまたは触れるまでサイドステップする。
記録
- 上記の運動を 20秒間繰り返し、それぞれのラインを通過するごとに1点。(右、中央、左、中央で4点になる)。
- テストを2回実施し、良い方の記録をとる。
実施上の注意
- 屋内、屋外のいずれで実施してもよいが、屋外で行う場合は、よく整地された 安全で滑りにくい場所で実施すること(コンクリート等の上では実施しない)。
- このテストは、同一の被測定者に対して続けて行わない。
- 次の場合は点数としない。
※外側のラインを踏んでいない、または越えなかった場合
※中央ラインをまたがなかった場合 - 「サイドステップのリズムがわからない」、「足の運び方がわからない」など動きに不安がある場合は、 測定の前にサイドステップの練習を必ず行わせる。
反復横跳びに関する知見
このコツを掴めば大丈夫!
反復横跳びは体力テスト以外ではやったことがないという人も多い種目。普段あまり馴染みがない運動だけに、単純にうまくできなくて記録が伸びないということもよくあります。コツをつかむと記録が伸びることもあります。
①重心を低く保つ
②頭を中央に残す
③足だけ動かす
少し練習すればコツがつかめるでしょう。
ルールをきちんと把握する
ルールの勘違いが多いのは、外側のラインの越え方です。ラインを完全に越えなければならないと思って大きく動いてしまいがちですが、ルールにある通り、ラインは踏めばOKです。またルールにあるように(ジャンプをしてはいけない)を守ることです。
サイドステップではなくジャンプをしてしまう人も多く見られます。実は上の2つを改善するだけで記録が大きく伸びることが期待されます。
体力アップに繋がる
反復横跳びは、筋肉だけではなく持久力にも影響してきます。 太ももの筋肉とふくらはぎの筋肉を鍛えられると同時に持久力もつくので、体力アップにつながります。
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